ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番「皇帝」は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全五曲の中で、最も壮大でベートヴェンらしい傑作です。出だしのピアノソロによる華麗な演奏部分は馴染みがある方が多いのではないでしょうか。「皇帝」という通称は、実は後世に何者かが付けたのであり、ベートーヴェン本人は当然その事を知りません。しかし、この通称のおかげで曲の雰囲気が分かり易く、より馴染み深くなっているので、空の上で感謝しているかもしれません。その他、ベートーヴェンの交響曲にも「英雄」「運命」「田園」「合唱」という通称がありますが、本人が話をしたのは、6番の「合唱」のみであり、その他は、後世に何者かが付けた事との事です。いずれも、番号よりも通称で呼ぶことの方が多く、より親しみが持たれています。ベートーヴェンの母国であるドイツのBMW等は「320i」等、全て数字と文字の組み合わせで表現されているのですが、通称もあれば更に親しみが湧いてくるのではないでしょうか。独り言です。(笑)横道に逸れましたが、ベートーヴェンといえば、鍵盤の獅子王と呼ばれたバックハウスのピアノ演奏というほど、王道のパターンとなっています。その中でもベートーベンのピアノ協奏曲の最高傑作である2曲の、第5番「皇帝」と、第4番を一つにしたこのCDがお勧めです。驚く事にこのCDは、1958年、1959年に録音されたものですが、現在の再生装置においても素晴らしい演奏を聴く事ができます。5番「皇帝」、4番共に一般的に良く聞くメロディーが散りばめられていて、クラシックを初めて本格的に聴く方にもお勧めします。まさに、必聴のCDです。
レーベル:DECCA
規格品番:UCCD-7134
販売状況:販売中
レア度:★☆☆☆☆
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